2000-05-09 ArtNo.22401
◆政府系アルミ会社2社NALCO/BALCOの合併計画に見直し
【ニューデリー】インド政府は政府系のアルミ会社2社National Aluminium Company Ltd (NALCO)とBharat Aluminium Company Ltd(BALCO)を合併する可能性を否定した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8日、オフィシャル・ソースの消息として伝えたところによると、両社の合併計画は今や冷凍庫にしまい込まれ、個々の企業ごとの政府持分の売却が改めて検討されている。
確かに当初は、2社が合併するなら国際競争力が増し、市場開放にも耐えられるとの見方がなされたが、合併に伴う両社の相互補完効果はそれほど期待できないことが明らかになった。実際のところその種の合併は、政府の政策にも矛盾する。
NALCOは最新の技術と適度なマンパワーを有するが、BALCOは冗員を抱え、採掘や精錬技術も旧式で、精錬能力は小規模である。このため両社が合併すればNALCOの業績にマイナスする見通しだ。
NALCOの授権資本は1300クロー、払込資本は644.31クロー、従業員は6000人、営業利益の売上に対する比率は38.9%、BALCOの授権資本は500クロー、払込資本は488.85クロー、従業員は7000人、営業利益の売上に対する比率は8.2%となっている。
政府持分処分内閣委員会はBALCOに関しては戦略パートナーに51%の支配権益を売却することを認めたが、NALCOについては30%の売却にとどめる方針とされる。既にNALCOの12.85%の政府持分が処分されているため、これを合わせると42.85%が売却されることになる。
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