【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、ステンレス・スチールの需要下降から傘下のSalem Steel Plant(SSP:タミールナド州)及びVisvesvaraya Iron and Steel (VISL:カルナタカ州Bhadravati)の生産水準を下方修正した。
エコノミック・タイムズが5日伝えたところによると、主にステンレス・スチールの製造を手掛ける特殊鋼プラント、SSPの年間設備能力は12万トンだが、1999/2000年度には設備能力を上回る14万8400トンを製造した。しかし今年度(2000/01)は前年比18%の減産を予定している。やはりSAILの特殊鋼部門に属するVISLは昨年は6万5900トンを製造したが、今年度は5.79%減の6万5000トンを製造する予定だ。
SAIL傘下の他の鉄鋼プラントを見ると、Bhilai Steel plantsは昨年の341万600トンから350万トンに2.63%、Durgapur Steel Plantは同140万2000トンから152万トンに8.41%、Bokaro Steel Plantは同324万6200トンから343万トンに5.66%と、いずれも一桁台の控えめな増産目標を設定している。しかし、Rourkela Steel Plantだけは例外で、昨年度の117万300トンから149万トンに27.35%の増産を予定している。
SAIL傘下の全ての鉄鋼プラントの製造目標を合計すると1021万5000トンと、昨年実績の952万9900トンを7%上回る。これに対して同じく国営のIndian Iron & Steel Company Ltd (IISCO)は昨年の24万9000トンを22.9%上回る30万5000トンの製造を予定している。