2000-05-08 ArtNo.22384
◆ビルラ一族、年産950万トン・セメント事業権益売却協議?
【カルカッタ】ビルラ一族(Basant Kumar Birla/Chandrakant Birla/Sudarshan Birla)は外国バイヤーと傘下のセメント・ビジネスの大きな部分を手放すことに関する交渉を進めているもようだ。
エコノミック・タイムズが6日伝えたところによれば、ビルラ3ファミリーの多数の企業の管理下にある年産約950万トンのセメント製造施設のバイヤーにはメキシコのCemex SA De CV、ドイツのHiedelberger Zement、Dyckerhoff、Blue Circle Industries、Ital Cementi等の名が挙がっており、これらの1社かも知れず、またコンソーシアムかも知れないが、いずれにしても協議は最終段階の詰めに入っていると言われる。SK Birlaグループ傘下のMysore Cementの2プラント、BK Birla/CK Birla両グループにより支配されるOrient Cementの一部プラントが売却の対象に含まれているようだ。
海外の大手セメント企業はインドにおけるセメント事業権益に関心を抱いているが、一定の規模を備えたものがターゲットにされている。このためビルラ一族が手を携えて傘下のセメント権益の売却を図るのは、理にかなっている。匿名の消息筋はバイヤーにBlue Circleが含まれているのはほぼ間違いないと語った。業界筋は年産950万トンの製造施設の市価は3000クロー(US$6.874億)を下らないと見積もっている。
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