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2000-05-08 ArtNo.22383
◆肥料会社Iffco、東京海上火災と提携し保険市場進出
【ムンバイ】世界最大の肥料協同組合Indian Farmers Fertilisers Cooperative (Iffco)は東京海上火災保険と手を結び非生命保険市場の開拓に乗り出した。
インディアン・エクスプレス/エコノミック・タイムズが5日報じたところによれば、先週月曜に交わされた覚書の下、資本金100クロー(US$2291万)の新会社にIffcoは74%、東京海上火災は26%を出資、新会社は海上保険、農業保健等の非生命保険業務を手掛ける。インドの保険市場が民間に開放されて以来、協同組合が同市場に参入するのは今回が初めて。
東京海上火災が金融事業の経験の全くないIffcoをパートナーに選んだのは、後者が強力なネットワークと強固な資本基盤を有するためとされる。傘下に3万5000のメンバーを擁するIffcoの売上は4700クロー(US$10.7699億)、尿素の生産量は288万7000トンで、国内需要の70%に応じている。
Iffcoや東京海上火災のようなビッグ・プレーヤーの参入で、インドの非生命保険市場の競争は一層白熱化する見通しだ。既に世界最大の保険会社Axaの他、地元Alpicと手を結んだAllianz、タタと結んだAmerican International Group、Bombay Dyingと提携したCGU、Sundaram FinanceをパートナーにしたRoyal & Sun Alliance等、国際プレーヤーが続々進出を果たしており、地元石油化学ジャイアンツ、Relianceも非生命保険市場参入の意向を表明している。
生命保険会社の数に比べれば、非生命保険会社の数は依然として少ないものの、既存の国営保険会社らは長期にわたり赤字経営を続けており、同市場の開拓は容易でないものと見られる。にもかかわらず外国プレーヤーらが続々進出する理由の1つには、インドの非生命保険市場が国内総生産(GDP)の僅か0.6%を占めるに過ぎない点が挙げられる。
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