2000-05-04 ArtNo.22351
◆2000年3月期GDP成長率5.9%:中央統計局
【ニューデリー】昨年(1999/2000)の国内総生産(GDP)成長率は5.9%(暫定数字)と、1998/99年の6.8%には及ばなかったものの、1997/98年の5.0%を上回った。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2日、中央統計局(CSO)の発表を引用し伝えたところによれば、昨年のGDP成長率は工業、取り分け製造業の成長に牽引された。特に昨年上半期の工業生産の伸びは7.9%、製造業生産は8.8%の伸びを見た。
しかし貯蓄率と投資率は大幅に下降した。これは主に公共部門の貯蓄の減退に伴うもので、中央銀行Reserve Bank of India(RBI)も最近のステートメントの中でこの点に懸念を表明している。同行は今年(2000/01)のGDP成長率を6.5~7%と予想したが、農業の通常の生産レベルと工業生産の持続的な改善を前提とするとし、さらに内外の予想外の事態によりこうした見通しが大幅に変化する可能性があると警鐘している。
全国の少なからぬ州に発生した深刻な干ばつの被害や今年の雨期の降雨量に対する一般の懸念を配慮するなら、中央銀行の警告を杞憂とすることはできないと言う。
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