2000-05-02 ArtNo.22330
◆EU/台湾製ビスフェノールAに暫定反ダンピング税
【ニューデリー】インド商工省は欧州連合(EU)15ヵ国及び台湾から輸入されるビスフェノールAに暫定反ダンピング税を課すよう提案した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが29日報じたところによれば、台湾製ビスフェノールAにはキロ当たり5.30ルピー、EU製には同4.03ルピーの暫定反ダンピング税が課される見通しだ。
ダンピングの訴えを起こしたKesar Petro Products Ltdによると、台湾/EUから輸入されるビスフェノールAの国内市場シェアは1996/97年の30.32%から1998/99年の91.75%に拡大、EU製品のキロ当たり輸入価格は同期間に72.77ルピーから46.60ルピーに下降した。
しかしインド化学品製造業者協会(ICMA)によると、ビスフェノールAの原料フェノールには既に保護関税が課されており、このことが国産ビスフェノールAのコストを高め、国際競争力を失わせていると言う。
これ以前の1994年には日本製ビスフェノールAにトン当たり7477ルピー、1997年には米国製に同1万ルピー、1999年にはブラジル製に1万2582ルピー、ロシア製に1万3997ルピーの確定反ダンピング税が提案された。
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