2000-04-28 ArtNo.22313
◆リライアンス、グジャラート州の基本電話サービスを開始
【アーマダバード】Reliance Telecom Ltd (RTL)は何ら広告宣伝を行わなかっただけでなく、電信局(DOT)も関知せぬ状況下にグジャラート州における基本電話サービスを開始した。
消息筋によるとRTLは、1999/2000年度最後の3月31日にJamnagar交換センター1つのみでサービスを開始した。Saurashtraの地方紙が唯一同消息を伝えただけで、同社は主要メディアにもアナウンスを行わなかった。
興味深いことに僅か1週間前には、DOTが、他の基本電話ライセンス保持者2社(Essar Commvision/Telelink Network)とともに、RTLに対し、「ライセンス発行後2年半以上を経た今になってもサービスを開始する兆しがない」として、「農村地区に対するサービスを期限内に開始しないならライセンスを取り消す」と警告を発したばかりだった。
インディアン・エクスプレスが27日伝えたところによれば、DOTに対するサービス開始の通知を行わなかった点についてRTL幹部は、「グジャラート州のDOTオフィスと密接な協力の下にプロジェクトを進めており、デリーのDOTオフィスが関知しないなどと言うことはあり得ない」としている。
しかしデリーのDOTオフィシャルは、「RTLはDOTデリー・オフィスの担当部門に報告せねばならず、DOTの誰かに知らせただけでは不十分である。RTLは依然としてサービス開始を公式に通知していない」としている。
RTLは民間部門の先頭を切って1995年にグジャラート州における基本電話ライセンスを獲得したが、その後ライセンス料の滞納で告訴された。同問題は2年以上を経た後解決したが、RTLの基本電話プロジェクトは州政府のスロー・ペースもあってその後も進捗を見なかった。これにはRTMがある種の税制優遇措置を州政府に要求したことも関係したものと見られる。
グジャラート州政府は、1メートルに付き1ルピーの地代の支払いと、同地代の定期的見直しを条件に、ハイウェイ沿いの州政府所有地に光ファイバー・ケーブルを敷設することを認めたが、同条件はその後、他の市町村当局によっても採用された。
RTLはグジャラート州内に3300キロの光ファイバー・ケーブルを敷設する計画で、同プロジェクトは2乃至3年で完成する見通しだが、営業ライセンス条件の1つの農村部に対するサービス義務を如何に完成させるかは、依然として定かでない。
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