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2000-04-28 ArtNo.22311
◆キルロスカ・グループ分裂顕在化でトヨタとの合弁に影響も?
【バンガロール】傘下に30余社の企業を有する創業75年(一説に112年)のKirloskar groupは、第3世代のAtul Kirloskar氏が火曜、これまでグループ会長を務めてきた従兄弟のVijay R. Kirloskar氏がグループを分断し、独自のビジョン実現を目指す方針を決めたと宣言、グループの分裂を公式に認めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン/エコノミック・タイムズ/インディアン・エクスプレスが27/26日に報じたところによれば、一族の分裂は創業者Laxman Rao Kirloskar氏の長男S.L. Kirloskar氏が5年前に死去し、Laxman Rao 氏の末子Ravi Kirloskar氏の長男で、第3世代中最年長のVijay Kirloskar氏がグループ会長に就任した時に始まったとされる。
消息筋によると、Vijay Kirloskar氏の会長就任は、Kirloskar Oil Engines、Kirloskar Brothers、Kirloskar Pneumaticsのそれぞれ会長を務めるVijay氏の3人の従兄弟Atul氏、Sanjay氏、Rahul氏を中心とするプーナ・グループの不満を生じさせた。これら3人はC.S. Kirloskar氏の子息。
Vijay Kirloskar氏は、昨年、これら不満グループから会長辞任を迫られ、一族の内紛が表面化した。この時以来Vijay氏の従兄弟らはそれぞれ、グループ企業の会長に就任、実質的にグループは分断されたと言う。
そこでToyota Kirloskarに対するキルロスカ・グループの持分が行方が注目されるが、Toyota Kirloskar Motorsの山崎専務(MD)は地元紙のインタビューに応じ、トヨタがキルロスカの持分を買い取る考えを否定した。
それによると合弁事業は当初トヨタとキルロスカの74:26の出資率でスタートしたが、キルロスカが内部の事情から追加投資を行えず、今ではトヨタが89%、キルロスカの持分は11%になっている。しかしキルロスカは2004年までに元の26%に持分を引き上げるオプションを認められている。山崎氏はトヨタ本社に対して、インドにおける事業には地元の協力が必要であると指摘、引き続きキルロスカをパートナーにするよう提言したと言う。
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