1995-07-04 ArtNo.2229
◆<星>アナリスト、インターネット接続サービスの収益性に疑問
【シンガポール】シンガポールがインターネット・ブームに沸く中で、アナリストはインターネット・サービスの収益性に懐疑を表明している。
米国でもこの種のサービス・プロバイダーの株価は高騰しているが、例えばネットコム、Uunet、Psixはいずれも損失を拡大している。業界観測筋はインターネット・アクセスは今年末までにロー・マージンのコモディティーになると予言する。最近テクネットの買収を決めたコンソーシアムを率いるスンバワン・グループの幹部は「アクセス・サービスそのものの収益よりも、付加価値サービスが鍵」と反論するが、アナリストは「インターネット・アクセス・サービスは実体を有するビジネスとは言えず、経営者は付加価値サービスにでも進出しない限り、ボトム・ラインに深刻な打撃を被るだろう」指摘した。しかしある業界関係者は「シンガポールにはアクセス・プロバイダーが3社のみのため、米国の例をそのまま当てはめることはできない」と指摘、DBSインベストメント・リサーチのアナリストも「PC(パソコン)の普及率が高いシンガポールでは今後インターネット・ビジネスの急成長が見込め、競争によるマージンの縮小も埋め合わされるだろう」と語っている。(ST:7/3)
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