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2000-04-24 ArtNo.22249
◆国営鉄鉱会社KIOCL、好業績に関わらず事業縮小
【ニューデリー】国内最大の輸出志向ユニット、Kudremukh Iron Ore Company Ltd(KIOCL)は、昨年(99/00)、生産目標を超過達成し、利益を2倍に拡大したにも関わらず、今年(00/01)は営業規模を大幅に縮小する計画だ。
KIOCLのS. Murari会長兼MDによると、カルナタカ州Neelibeeduにおける鉄鉱採掘用鉱業リース権の更新や鉱業リース補助の見通しが不透明なため、操業規模の縮小を決めた。既存鉱山のワーク・パミットは2000年7月まで。鉱業リース権の更新について州政府はある種の条件を設けている。これらには環境アセスメント調査や鉱業活動の野生動物に及ぼす影響の調査が含まれる。こうした調査には時間がかかることから、昨年度の好調な業績により財政基盤が強化されたものの、経営の縮小を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが20日報じたところによれば、KIOCLは目下のところは地表に露出した鉱石の採掘のみを行っているが、一般に地表部の鉱脈の下部に主要な鉱床が存在する。同社は鉱山の寿命を延長する上からも、3億4200万トンと見積もられる地表下の鉱床の開発を計画、目下地表下の鉱床の技術経済性や選鉱のための分析作業を進めている。これらの調査の結果技術経済的採算性が立証されれば、鉱山の寿命は延長される。しかし同調査には時間を要する。
KIOCLは98/99年度の不振の後、99/00年度に好調な業績を実現した。昨年度純益は50~60クロー(US$1146万-1375万)と見積もられる。前年度には25.36クローの純益を計上、昨年度の目標純益は50.03クローだった。昨年度は精鉱575万トン、ペレット320万2000トンを生産した。これに対して昨年度生産目標は各500万トン/320万トンだった。しかし今年の目標は、経営規模の縮小を配慮し、昨年実績を維持すること、即ち精鉱570万トン、ペレット370万トンに設定されている。
将来についてはメタラジカル&エンジニアリング・コンサルタンツ・インディアLtd(MECON)やMetal Scrap Trade Corporation Ltd(MSTC)等、他の公共企業(PSU)と提携し、カルナタカ州Mangaloreに年産15万5000トンの銑鉄プラントや年産5万トンのダクタイル管(ductile iron spun pipe)プラントを建設、事業の多角化と、輸入代替市場の開拓を目指す計画だ。既に新会社Kudremukh Iron and Steel Company Ltdの登録を済ませている。この他コークス炉や62MW(メガワット)のキャプティブ発電所の建設を計画していると言う。
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