2000-04-20 ArtNo.22231
◆ハイグレード・ペレット、今年は300万トン生産目指す
【ムンバイ】英国の鉄鋼会社Stemcor(UK)Ltdと地元Essar Groupの51:49の鉄鉱石ペレット化事業“Hy-grade Pellets”は、2000年(カレンダー・イヤー)第1四半期に堅調なパフォーマンスを示した。
インディアン・エクスプレスが19日、Stemcor(UK)Ltdインド連絡事務所のMathew Stock重役(GM)の言として報じたところによれば、1999年通年のペレット生産量が139万トンであったのに対し、今年は第1四半期だけで72万トンをマークした。同社は今年通年で300万トンの生産を目指している。
今年第1四半期に92クローを合弁会社に注入したStemcor UK Ltdは、第2期プロジェクトのスタートに際して、さらに92クローを注入する。最終的にStemcor は184クロー、Essarは176クローを合弁会社に注入することになる。
新工場で生産されるペレットは通常の高炉レベルよりも高品質で、直接還元鉄(DRI)プラントの原料として使用できる。これはBaila Dilla鉱山の鉄鉱石が世界的にも最高品質なため。Baila Dillaに選鉱施設が完成後、DRIプラント用ペレットが生産される。選鉱施設の建設は進捗しており、Baila Dilla鉱山とVizagのペレット・プラントを結ぶ270キロのスラリー(懸濁液)パイプラインは来月着工される予定だ。
今年生産されるペレット300万トンの内、200万トンは国内市場に、100万トンは輸出市場に向けられる。
主要な輸出先は中国で、日本、韓国、台湾にも向けられる。またDRI用高品質ペレットを東南アジア(インドネシア/マレーシア)/中東へ輸出することを計画している。
2000/01年の営業額は305クロー、営業利益(金利/減価償却費を除く)82クローと見込まれる。
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