SEAnews 2000-04-13 ArtNo.22165

【ニューデリー】インドの自動車産業を代表するインド自動車製造業者協会(SIAM)は11日、新排ガス基準導入の加速を求める極めて積極的な提案を行った。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン／エコノミック・タイムズが12日伝えたところによれば、ＳＩＡＭ代表は、この日Manohar Joshi重工業／公共企業相を初めとする政府代表と会談、よりハイレベルな排ガス基準を早期に全国規模で導入するよう提案した。
ＳＩＡＭのVenu Srinivasan会頭が会議後マスコミに語ったところによると、乗用車に対するEuro-III基準は2003年4月1日までに先ず新モデルに、そして2004年4月1日までにその他の全てのモデルに適応、Euro IV基準は同様に2006年までに新モデルに、2007年までに他の全てのモデルに、それぞれ適応する。
乗用車に対するEuro-II基準(ｶﾞｿﾘﾝ/ﾃﾞｨｰｾﾞﾙ油の硫黄含有率0.05%)は既に首都圏(NCR)に導入されているが、6ヶ月以内に全国に適応することができる。
多目的車については既にＮＣＲでEuro-II基準が適応されており、10月1日からは他の主要都市で、また2002年4月1日からは、その他の全ての地域で適応される。
商用車新モデルについは2002年4月1日までにEuro-II基準が適応され、2003年4月1日までにその他の全てのモデルにも適応される。ＳＩＡＭはEuro IV基準は同様に2007年／2008年までに、それぞれ導入できるとしている。
多目的車と商用車にEuro IIIを跳び越え、直ちにEuro IV基準を適応することにより、欧州における排ガス基準とインドにおける排ガス基準の時間的ギャップを短縮できる。またEuro III基準を満たすために短期間に多額の投資を行うことは、生産規模が小さいインドにおいては採算に合わない。
今年4月1日から二輪車及び三輪車に導入された排ガス基準は世界的にも最も厳しいものの1つに数えられている。2005年4月1日にはStage-II基準が導入されるが、Stage-IIIは2005年の見直し後、2009年になって初めて導入される。
この日の会議では、国営石油会社が新排ガス基準に対応した製油施設のアップグレードに2万5000クロー(US$57.3億)の投資を必要とすると言う根拠に、政府方面からも疑問が表明された。同額を交通インフラに投じれば、5000キロの道路を新たに建設できると言う。