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2000-04-10 ArtNo.22114
◆SAIL、タタの参入に抗してより多くのCR製品販売
【カルカッタ】インド最大の国営総合製鉄所Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、国内需要に顕著な回復の兆しが生じ、輸出見通しも明るさが増す(保護主義台頭に関わらず)中で、2000/01年度にはより積極的な生産/マーケッティング戦略を展開する方針だ。
SAILのArvind Pande会長は、ヒンドゥー・ビジネス・ラインのインタビューに応じ、国内市場では、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)が冷間圧延(CR)製品市場に参入すると言う新局面が生じているが、SAILとしては一層多くのCR製品を国内市場に供給する方針を明らかにした。
記者:SAILの00/01年度生産/マーケッティング計画のハイライトは何か。また如何なる輸出戦略を準備しているか。
会長:市況は改善、在庫水準は低下、状況は良い方に転換している。この機に乗じてSAILは1000万トンの生産/販売の達成を目指す。同目標が実現されるなら99/00年に比べ生産は8%、売上は6%成長することになる。新年度の販売可能な製品の生産レベルは950万トン、販売量は960万トンと見積もられる。
00/01年度の輸出量は88万トン、輸出額は950クロー(US$2.1776億)を目指す。この内のかなりの部分がHRコイル/プレートで占められる見通しだ。99/00年には76万トン/746クローが輸出された。
記者:SAILの新年度の生産/マーケッティング計画が、昨年と異なる理由はなにか。
会長:営業効率の改善を目指す点に変わりはない。在庫は適正レベル、全ての生産は受注に基づいている。マーケッティング・イニシアチブからの恵みは収穫されるだろう。生産現場とマーケッティング部門の密接な連携が図られ、これにより納期は短縮され、顧客サイドの在庫も縮小する。
記者:SAILのマーケッティング・プランにはTiscoの新CRミルの出現が織り込まれているのか。SAILは如何に対応するのか。
会長:新サプライヤーの入場は明かにマーケットのダイナミズムを変化させる。Tiscoがターゲットにしているのは、輸入代替市場と見られるが、いずれにしても予想される競争過熱に対応する用意はできており、実際のところSAILはより多くのCR製品を販売することを計画している。
記者:アッサムにおける亜鉛メッキ鋼板の見通しは。TiscoのCR製品には亜鉛メッキ鋼板は含まれているのか。
会長:アッサムにおける亜鉛メッキ鋼板の生産は遅延している。何故ならアサッム政府が約束通りの期限に施設を引き渡さなかったためで、モンスーン・シーズンに伴う洪水で見通しは一層不透明になっている。また法と秩序の現状も配慮する必要がある。
記者:新鉄道予算は、Bhilai/Durgapurのスチール・プラントに恩恵を及ぼすか。インディアン鉄道からの新年度の受注見通しは昨年に比べどうか。
会長:新鉄道予算では軌道の更新や、鉄道車両の追加調達が掲げられており、レールや車両用構造鋼の需要拡大が見込める。BhilaiプラントもDurgapurプラントもこうした需要増に応じる準備を整えている。鉄道が新年度に必要とする前年(38万トン)比18%増の45万トンの鉄鋼製品全てを供給する用意がある。Durgapurスチール・プラントの車輪、車軸に関して言うなら、鉄道需要だけでは生産プランは満たされない。このためSAILはEMUホイール(目下輸入に依存)やMGホイールに対する需要にも応じる。
記者:Vizag steelは南部の覇者と目されているのか。SAILは南部にプレゼンスを築く機会を見いだせるか。あるいは目下の環境はSAILが他の地域により以上の関心を払うよう強いるのか。
会長:競争環境の下では、それ自身のメリット/デメリットに照らして地域ごとに優先順位を設けることが重要である。SAILの国内戦略にとっては価格の実現性/マーケットの規模がこうした判断の重要な基準になる。南部地域はSAILにとって平鋼の重要市場であり、同カテゴリーに関してはVizagスチールは競争者ではない。
記者:新年度予算は工場出荷価格に基づく消費税を復活させたが、SAILはストックヤードを通じた販売/流通を再度強調するのか。
会長:ストックヤード・セールに対する消費税の新規則はシナリオを変化させた。それはSAILが傘下のストックヤード網を通じてよりコスト効率の良い方式により顧客のニーズに応じることを奨励している。とは言え顧客にもSAILにも共に利益を及ぼすダイレクト出荷は引き続き強調される。
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