2000-04-06 ArtNo.22095
◆パラディープ・ファスフェイツ、DAP/リン酸工場建設
【カルカッタ】昨年度も300クロー(US$6877万)の損失を計上した政府系Paradeep Phosphates Ltd(PPL)は、燐酸二アンモニウム(DAP)の生産コストを削減する計画の一環として、年産66万5000トンの硫酸工場と年産22万5000トンのリン酸工場を建設している。
エコノミック・タイムズが5日、PPLのHrishikesh Mishra会長兼MDの発言を引用して伝えたところによると、硫酸はリン酸の製造原料になり、またリン酸はDAPの製造原料の1つである。これら上流部門2工場が稼働すれば、DAPのトン当たり製造コストは300~400ルピー削減でき、2年後にはDAPのトン当たり製造コストが1万2600ルピー以下に下降すると言う。しかしMishra会長は現在のコストに関してはコメントを控えた。
新プラントは2000/01年度に完成するが、PPLは1999/2000年度にも10クローを投じ年間40万トンの硫酸製造施設と同10万トンのリン酸製造施設を設けており、初年度にこれら施設の100%の稼働を達成する方針だ。同目標を達成するため、今年度も別途16クローを追加投資する。
累積損失返上のためのもう一つの策は、年間生産能力72万トンのDAPプラントの稼働率を125%に引き上げること。その実同試みは1999/2000年度に既に実行されており、2000年2月の稼働率は160%をマークした。
この他、NPK生産施設の拡張工事を2001年3月までに完成することが目指される。目下10:26:26及び12:32:16の2グレードのNPKが12万5000トン製造されているが、拡張工事が完了すれば、設備能力は2倍に拡大されると言う。
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