2000-04-06 ArtNo.22091
◆アクロスワールド、ムンバイにデータ・センター設置
【カルカッタ】富士通、シスコ、IBM等と手を結びインドやその他のアジア諸国で様々なプロジェクトを展開しているシリコン・バリー拠点のAcrossWorld Communications Inc(AWCI)は、ムンバイにデータ・センターを設け、金融機関にオンライン・バンキングの便宜を提供する。
エコノミック・タイムズが5日、AWCIのA Srivastava重役(CEO)の発言として報じたところによると、同社は既にムンバイに7万5000平方フィートの施設を設けており、同施設は最終的にデータ・センターとして機能することになる。
AWCIは2年半前に創設されて以来、インドに強い関心を抱いており、目下政府系国際電話会社Videsh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)と、インド全土に広帯域サービスを提供する交渉を進めている。
AWCIは当初からCMCと提携してきたが、CMCはインドにおいても同社の戦略パートナーを務めている。AWCIはCMCと共同でインドに次世代のネットワークを構築、その後同ネットワークをカスタマイズする方針だ。
向こう2年間に2000万米ドルを投資する計画だが、こうした資金は技術ではなく、人材に、また人材が有する経験に投じられる。グローバル・アウトソーシングと言う観点から先ずインドに拠点を築く方針を決めたが、この種の企業の発展の潜在性は極めて大きい。
目下AWCIの顧客の大部分はフォーチュン500に名を連ねているが、インドではグローバル・マーケットへのアクセスに強い関心を寄せる地元企業に照準を合わせる。インド市場への進出を目指す多国籍企業も、AWCIの支援から大きな利益を受けられるはずである。
ソフトウェア&サービス企業全国協会(NASSCOM)で采配を振るった経歴を有するSrivastava氏によると、インドの政治家はITが単なる製品ではなく、推進力であることを理解する必要がある。ITはマーケット・メーカーを把握し、マーケット・メーカーにアクセスする手段として利用されるべきだと言う。
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