【ジャムシェドプール】Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)のJ. J. Irani重役(MD)は4日、「他社のプラントを買収して設備能力を拡張するオプションを否定するものではないが、Rashtriya Ispat Nibam Ltd(RINL)のVizagプラント(目下赤字経営)を買収するか否かは否定も肯定もできない」と語るとともに、「RINLは優れたプラント」と付言した。
ザ・ヒンドゥー/エコノミック・タイムズ/ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5日伝えたところによると、イラニ氏は、「アンテナを高く掲げ、あらゆる可能性を検討するのがTISCOの戦略である」と述べたが、経営難のIndian Iron and Steel Company (IISCO)を買収する可能性は否定した。
それによると、既存の生産品目に一層の需要が見込める際は、新プラントを設けるよりも、既存プラントを買収した方が採算に合う。
オリッサ州の海岸に接したGopalpurプラントにはこれまでに120クローを投じたが、港湾/鉄道/電力等のインフラが未整備なため棚上げにした。
ビハール州ジャムシェドプール・プラントの改修工事は近く完了し、1600クローを投じた冷間圧延工場(CRM)は4月24日にラタン・タタ会長により開所式が主宰される。今日国内CR製品需要の20%は自動車産業からのもので、輸入により満たされている。CRMの連続メッキ・ラインが先ず先頭を切って2月7日に稼働。CRMとコーク・オーブン・バッテリーNo9の稼働で、ジャムシェドプール・プラントの近代化工事は完成した。
1999/2000年度の従業員総数は、前年度の5万9235人から5万2000人強に縮小した。これにはセメント工場の分離も貢献している。今年度中にはさらに4万8000人まで縮小される。
1999/2000年度の鉄鋼製品販売は前年の265万トンから279万トンに、販売可能な鉄鋼製品も前年の310万トンから329万トンに、それぞれ拡大、輸出売上は1億6500万米ドルに達した。イラニ氏は具体的数字は示さなかったが、1999/2000年度業績は前年に比べ良好と語った。