1995-07-01 ArtNo.2207
◆<馬>外人労働者26万人送還で労働市場一層逼迫も
【クアラルンプル】マレーシア当局は92年に暫定労働許可の発行を受けた26万5000人の密航外人労働者の労働許可を延長する考えはなく、これらの者は6月29日の期限切れに伴い本国に送還されねばならない。
内務省外人労働者問題対策チームのアハマド・バクティアル・スライマン主任によると、これらの労働者を労働許可期限後も引き続き雇用する者には禁固2年及び罰金1万Mドルが科される。また本国送還費用を負担せず、外人労働者を社会に解放した雇用主に対しては、法的責任が追及されると言う。
ガソリン・スタンド、建築現場、レストラン等で就業する合法/非合法の外人労働者は増加の一途を辿っているが、マレーシア・ムスリム・レストラン経営者協会のジャマルル・カーン・カディル会頭は、傘下レストランの半ばが外人労働者に依存しており、当局のこうした措置は、労働力不足を一層悪化させると懸念を表明した。現在マレーシアで就業する外人労働者は非合法就業者を除いても150万人にのぼると言う。(BT:6/30)
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