SEAnews 2000-04-03 ArtNo.22047

【ニューデリー】ホンダと合弁で二輪車ビジネスを手掛けるヒーロー・グループは、スイスの大手保険会社Zurich Insuranceと手を組み生命保険ビジネスに進出する可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが先週金曜(3/31)報じたところによれば、ヒーロー・グループのBrij Mohan Lall Munjal会長はこのほど、以上の消息を確認した。それによると、保険ビジネスへの進出に強い関心が有り、目下チューリッヒ・インシュランスやその他のグループと交渉を進めているが、まだ合意に達していない。生命保険と普通保険の双方に関心が有り、保険に関係した周辺ビジネスも有望と言う。
業界観測筋はヒーローとチューリッヒ・インシュランスの交渉が実を結べば、強力な保険会社が誕生することになると予想している。目下、様々な地元企業が保険市場への進出を図っている。タタ・グループはＡＩＧとタイアップ、石油／石油化学メジャー、リライアンスは単独で、ＦＭＣＧ企業DaburはAllstateと提携、製薬会社Max IndiaはNew York Lifeと手を結んでいる。
Zurich Insurance Companyのインド代表Ashok Sahni氏によると、同社は目下ヒーロー・グループを含む潜在地元パートナーと交渉を進めているが、CK Birla groupとの非生命保険ビジネス協力覚書は更新しない方針だ。これは政府の保険政策が依然不明なため。政府の方針を確認したなら、先ず生命保険ビジネスに進出、その後で非生命保険ビジネスへの進出を考えると言う。