2000-04-03 ArtNo.22040
◆ダイムラー、国営鉄道と機関車の合弁製造・輸出問題協議
【ニューデリー】国有鉄道Railways(Rys)民営化の動きと平行して、Daimler Chrysler Rail Systems(旧称ADtranz)は、Rysと輸出市場向けに機関車を合弁生産する交渉を進めている。
エコノミック・タイムズが先週金曜(3/31)伝えたところによれば、Rys傘下のChittaranjan Locomotive Works(CLW)はこれまでthree-phase technology移転計画の下、ADtranzと機関車の製造を進めてきたが、ダイムラーは同技術移転計画に関わるCLWの技術部門を50:50の合弁事業として分離独立させるよう提案している。インドで製造された機関車のコスト競争力はスイスで製造されたものを50%上回るとされる。同部門は目下CLWの450クローの営業額の125クローに貢献しているが、分離独立後2年内にCLWの売上を凌ぐ可能性が予想されている。
機関車のthree-phase technologyを有するのはアジアではインドのみで、この種の技術が欧州以外で完全移転されたのも初めてのこと。
Rysは中国との競争も念頭に置き、同合弁の可能性を検討している。中国はその鉄道システムをアップグレードする上から、Siemens、Alstom、Daimler Chrysler等、世界の主要な運輸機器メジャーと提携している。中国は1998年11月末までに鉄道関連の218件の合弁/協力協定を結んでおり、これらの合弁事業は1998年11月までの1年間に2億5700万米ドルの外資を中国にもたらしたと言う。
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