【ムンバイ】インドの鉄鉱輸出業者MMTC、Sesa Goa及びゴアの諸鉱山(Dempo/Chowgule/Salgaoncar)が日本、韓国、中国、パキスタン向けに輸出する精鉱の今年度の契約価格は4.35%アップした。
エコノミック・タイムズが30日、業界筋の言として伝えたところによれば、価格の改善は国際市況の回復に伴うものと言える。
世界の鉄鉱輸出業者は毎年(カレンダー・イヤー)第1四半期に世界最大の鉄鉱輸入国日本の製鉄会社との間で輸出価格と量に関する取り決めを行っており、通常オーストラリア鉱山の価格が基準にされる。今回設定された価格は、ゴア諸鉱山のトン当たり11米ドルからNational Mineral Development Corporation(NMDC)の16.5米ドルまで様々だが、これは主に精鉱中の鉄分の度合いに基づいている。
目下協議が続けられている鉱塊輸出価格も1999年度のトン当たり14.80米ドルを5%ほど上回るものと期待されている。
いわゆるゴーアン・オレの2000年度価格は13.28米ドルと、99年の12.73米ドルを上回ったが、98年の14.3米ドルを下回っている。昨年インド鉄鉱山業界はアジア通貨危機の余波で前年比11%の値下げを強いられた。しかし今や状況は改善し、日本の鉄鋼生産は顕著に拡大する見通しだ。もし市況が一層改善すれば、年度半ばに再度価格に見直しを加える可能性もあると言う。