【ニューヨーク】次世代インターネット・インフラストラクチャー・システムの開発を手掛けるカリフォルニア拠点のインド系米国企業、Juniper Networks Inc(JNI)は、このほどフルパフォーマンスのインターネット・ルータ“M160”の商業生産の準備が整ったと発表した。
JNIの創設者Pradeep Sindhu技術担当重役(CTO)によると、同社が18ヶ月をかけて開発したM160ルータのサイズは既存のM40と変わりないが、パワーは4倍で、毎秒160ギガビット(gbps)のデータを処理し、毎秒160メガビット(mbps)の高速転送を可能にする。それが何故それほど注目されるかと言えば、これまで広帯域に対する需要が、全く満たされて来なかったため。インターネット・コアにおけるトラフィック・パターンは不断に変化するため、スピードと安定したオペレーションを保証するM160は、比類ない信頼性を提供する。
インディアン・エクスプレスが30日報じたところによると、世界のトップクラスにランクされるインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)2社、MCI WorldcomとCable & Wirelessが既にM160の購入を契約しており、この他の契約者には、GTE Internetworking、KPNQuest、U.S. National Center for Science Information Systemsが含まれる。
M40を開発したSindhu氏によると、同社にはスーパー・スターはいないが、優秀な専門家グループがチーム・プレーによりパワフルな新製品を開発している。ウッタラプラデシュ州カンプールのインド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)を卒業したSindhu氏は1996年にXerox PARCを退社し、Juniperを創設した。設立当初のJuniperはSindhu氏の自宅を拠点にしていたが、今では420人を雇用、時価総額は420億米ドルに達すると言う。