2000-03-29 ArtNo.21997
◆タタ、新冷間圧延工場製品の30%を自動車産業に供給
【ニューデリー】最近1600クローを投じてJamshedpurに設けた年産100万トンの冷間圧延工場の試運転を開始したTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は新プラントの30%の設備能力を自動車産業向け製品の製造に振り向ける方針だ。これにより自動車ボディー用綱板が初めてインド国内で供給されることになる。
インディアン・エクスプレスが27日消息筋の言として報じたところによれば、自動車業界は4月からTisco製スチール・シートを利用できるようになる。この種のシートは新日本製鐵の技術支援の下に生産されるが、姉妹会社のTata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)が独自開発した小型車IndicaにTisco製スチール・シートが用いられるか否かは品質の如何にかかっている。当面Tiscoからスチール・シートの供給を受ける自動車会社は一部に限られる見通しだが、これによりコストを大幅に削減できる。
Tiscoの上半期の業績は過去3年間の低調を抜け出し、顕著な上昇基調を回復した。しかし依然として1995/96年に記録された成長率には及ばない。1999/2000年度上半期の営業額は15%成長、販売可能な製品の生産量も4%アップしたと言う。
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