2000-03-29 ArtNo.21995
◆国内平鋼産業、年初9ヶ月に19%成長:AIFST
【ムンバイ】インドのフラット・スチール産業は今年初9ヶ月間(1999/4-12)に19%の目覚ましい成長を遂げた。インド平鋼産業協会(AIFST/Indofer)の統計によれば、上半期の成長率は14%だったが、第3四半期には27%の成長が記録された。また国内市況の回復は自動車産業の需要に牽引された。
インディアン・エクスプレスが27日伝えたところでは、年初8ヶ月の自動車産業向け鉄鋼製品の販売は、前年同期の219万2220ナンバーから236万7207ナンバーにアップした。この結果年初9ヶ月の平鋼国内消費は611万トンを記録した。AIFSTは第4四半期の消費量を233万4000トンと予想、通年の消費量は前年の714万トンから844万トンに拡大するものと見ている。
国際市況も変化し、国際鉄鋼価格は回復・安定化している。フランスの鉄鋼製造業者連盟Fidiration Francaise de l'Acierによれば、冷間圧延/亜鉛鍍金鋼板に関する限り、欧州における圧延鋼板の需要は極めて良好である。熱間圧延及び冷間圧延製品の価格は1998年のレベルを回復した。
欧州鉄鋼メーカーが欧州市場内部の需要に応じることに専心していることから、インド鉄鋼業界の輸出環境も改善された。第3四半期の鉄鋼輸出は前年同期比11%増の65万トンを記録、平鋼が全体の3分の2を占めた。主要輸出業者にはEssar 26万2000トン/SAIL15万1000トン/Tisco8万トン/Ispat7万1000トン/Jindal Vijaynagar(JVSL)7万1000トンが名を連ねている。
第4四半期の輸出は80万トンに達する見通しで、通年の輸出量は、前年の94万トンから230万トンにジャンプする見通しだ。
国際需要の拡大と価格の改善で、国内平鋼メーカーは二重の恩恵を享受している。加えて、カルカッタ高裁が平鋼輸入に対するフロア価格復活を指示する判決を行ったことから、輸入品との競争やダンピングの脅威からも解放されている。
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