【ニューデリー】Steel Authority of India Ltd (SAIL)は、完全出資のIndian Iron and Steel Company Ltd(IISCO)の経営再建問題を巡り、ロシア企業Tyazpromexport(TPE)に替え新パートナーを求める計画のようだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが25日報じたところによると、TPEがIISCOの支配権益を握ることになっているが、ロシア政府の認可が得られないため、一向に進捗を見ていない。ロシア側には3月31日までに決定を下すよう求めているが1週間を余した今になっても回答が得られない。
SAILが当初準備した2107クローのリバイバル・スキームにはルピー/ルーブル・エスクロー口座が含まれることから、計画案を昨年ロシア政府に送付した。また昨年6月には、総投資額を800クローに縮小した修正案をTPEに通知した。
中国企業数社がTPEに取って代わることに関心を表明していることから、SAILは計画の遅れをそれほど深刻視していない。昨年11月22~26日にインドを訪れた中国の代表団は、IISCOへの出資に関心を表明した。
またインド政府がIISCOに対するローンを帳消しにしたため、今や債務返済の重圧もなくなったと言う。