SEAnews 2000-03-24 ArtNo.21946

【ニューデリー】米国のビル・クリントン大統領は22日、既に世界の成長国家のトップ10に列するインドは、知的人材資源を武器に向こう20年間年率500％の成長を遂げ、世界の先頭に立つことも可能と語った。
エコノミック・タイムズは、胸を踊らす自国の未来像を示され歓喜せぬインド人はなく、国会議場に集合した700人余のリーダーらが、片言節句も聞き逃すまいとクリントン大統領の演説に耳を傾けたのも無理からぬこととコメントした。
インディアン・エクスプレス／ヒンドゥー・ビジネス・ライン等の地元紙が23日報じたところによれば、クリントン大統領は、「石油が20世紀の成長を牽引したように、21世紀の成長はインフォテックにより牽引され、インフォテックの掌握が勝敗の分かれ目になる」、「インフォテックは石油と異なり、枯渇することがない」とする一方、「如何なることも自然には実現せず、政府はニュー・エコノミーの論理を把握せねばならず、工業革命時代の旧式な論理に支配されてはならない。このことこそ情報時代の主要な挑戦」と指摘した。
大統領は、さらに「インドの情報技術(IT)エンタープラナーは政府のさしたる支援も受けずに世界的な名声を築いた」と述べ、次は政府が一層大きなオポチュニティーを開拓する環境を整える番であることを暗に示唆したと言う。