2000-03-23 ArtNo.21931
◆バジパイ首相、幅広い経済課題討議でクリントン大統領と合意
【ニューデリー】米国のウィリアム・ジェファーソン・クリントン大統領とインドのアタル・ベハリ・バジパイ首相は21日、ニューデリーで会談、未解決な政治/外交課題が存在するにも関わらず、両国間の経済技術交流を拡大することで合意した。
インディアン・エクスプレス/エコノミック・タイムズ/ザ・ヒンドゥー/ヒンドゥー・ビジネス・ラインが22日伝えたところによれば、インド訪問に先だってインドの核実験(1998)に対する経済制裁措置を部分的に解除、友誼のジェスチャーを示したクリントン大統領は米国国際開発機構(USAID)を通じた2500万米ドルのインド金融市場改革支援を再開することを認めた。一方、インドは4000万米ドル以上の米国農産品に対する国内市場開放を認め、米国はインド製農業化学品や医薬品に対する一般特恵関税(GSP)制度の適応を認める方針を明らかにした。
インドの経済的潜在性、取り分け情報技術(IT)領域の成長能力を確認した両首脳は、定期サミットや年次外交政策会議の開催、安全問題や核不拡散に関する討議を含む両国間における幅広い意見交換の場を設けることで合意した。
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