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2000-03-22 ArtNo.21921
◆GACL、セメント会社ACCの7.2%権益売却
【ムンバイ】僅か3ヶ月前に国内最大のセメント会社Associated Cement Companies (ACC)の7.2%の権益をタタ・グループから455クローで買収したGujarat Ambuja Cements (GACL)は、同持ち分をGACLのNarotam Sekhsaria会長が所有する非公開持ち株会社に売却。海外の戦略パートナーが同持ち株会社の40%の権益を買い取ったとされる。買い取り価格は伝えられていないが、1億~2億米ドルと見積もられる。
したがって海外の戦略パートナーはACCの2.9%(7.5%の40%)を手にしたことになり、GACLがタタ・グループから残りの7.2%のACC株を取得した際には、新たに2.9%が同戦略パートナーに属することになる。
エコノミック・タイムズが21日報じたところによれば、これによりGACLはこれまでに実行した、或いは実行中の企業権益買収資金を調達できる上、ACCに対する公開買い付け義務を免れることができる。
消息筋によれば、GACLがACCの権益を54%のプレミアム付き価格で買収したのは、ACCに対する投資が目的ではなく、北部地区のセメント価格をコントロールすることにあった。
GACLのこうした動きを快く思わぬセメント業界のプレーヤーは、GACLが公開買い付けを強いられるよう政界や証券委員会(SEBI)に対しロビー外交を展開している。これらのものによれば、GACLは公開買い付け義務が生じるACCの15%のシェアを握っていないものの、Sekhsaria氏のACC取締役会参加は支配権の変化を意味するとしている。SEBIは同訴えを検討しているが、もし訴えが認められれば、GACLは公開買い付けにのために新たに1250クローを投じねばならないことになる。これに対してGACLはタタに代わり、ACCの取締役会に同社代表が加わってもACCのマネージメントが変化する訳ではないとしている。
一方、GACLはACCの7.2%の権益を、ACCの当時の株価240ルピーを54%上回る1株370ルピーで購入したが、公開買い付けは行われないことが明かになるや、ACC株は128ルピーに値下がり、GACL株も400ルピーから現在の244ルピーに下降した。この結果GACLは国際預託証券(GDR)による2億米ドル調達計画を放棄せざるを得なくなった。
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