2000-03-22 ArtNo.21919
◆今年度の繊維輸出US$140億、4%アップ:繊維産業相
【カルカッタ】今年度(1999/4-2000/3)の繊維輸出は前年度比4%増の140億米ドルに達するものと見られる。ちなみに1998/99年度の繊維輸出は1.5%の成長にとどまった。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが20日報じたところによると、Kashiram Rana繊維産業相は、インド・ジュート製造業者協会(IJMA)/商業会議所(MCC)/Bharat商業会議所メンバーとの懇談会の席上、以上の見通しを明かにするとともに、政府の繊維産業政策の重点は2004年12月に多角的繊維協定が完全に失効する以前に国内業界が十分な競争力を付けられるよう支援を提供することにあると語った。
繊維産業省は国内繊維業界の世界貿易機構(WTO)体制への完全移行を支援する新政策を準備しており、繊維を必需品法(Essential Commodities Act)の適応品目や認証手続きを必要とする品目から除外する可能性を検討している。
また一部の国がインド産繊維製品に対して適応した反ダンピング税の調査、輸出振興資本財輸入(EPCG)スキーム下に関税が免除される繊維機械輸入額下限の20クローから1クローへの引き下げ、輸入関税免除リストの拡大、貿易手続きの簡素化、繊維加工業者に影響を及ぼす中央消費税法(セクション3)修正案に対する見直し(大蔵省に要求)等の措置が講じられている。
加えて繊維産業省次官を長とするハイパワーな専門委員会が繊維業界から提出された苦情の解決に当たっている。インドは欧州連合(EU)に対し、2004年までの過渡期の措置として輸入枠に柔軟性を持たせるよう要求している。
Rana繊維産業相は席上また、頻発するジュート工場労働者のストライキに懸念を表明、IJMAおよび各州政府に労組が抱える問題の解決を支援するよう求めた。ちなみにIJMAは政労使3者代表の交渉に参加することを控えている。Rana繊維産業相はまた手織業界に対する中央政府の支援プロジェクトに対する西ベンガル州政府の対応の遅さを指摘した。
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