2000-03-22 ArtNo.21917
◆中央銀行、公定歩合とリファイナンス・レートを分離も
【ムンバイ】インドの金融改革を目指して組織された第2Narasimhamパネルの報告に基づき中央銀行は、米国連邦準備制度に倣ったシグナリング・レート方式を採用し、公定歩合とリファイナンス・レートのリンクを断つことを検討している。
インディアン・エクスプレスが21日、消息筋の言として報じたところによると、専門委員会は公定歩合はリファイナス・レートと連動させるべきではなく、純粋なシグナル効果を発揮させるべきであると見ている。同委員会は諮問機関であり、中央銀行に勧告することはできないが、中央銀行は同案を採用する方向で真剣に検討している。
中央銀行のC Rangarajan前総裁は1997年4月に公定歩合をシグナリング・レートとして中央舞台に引き出し、12%から11%にカット、6年来のギャップを縮小した。また全ての金利を中央銀行の各種アドバンスにリンクさせ、公定歩合がリファイナンス・レートと見なされる環境を形成した。
しかしBimal Jalan現中央銀行総裁は公定歩合にのみ頼らず、Repoレート等の他の金融手段を用いることを好み、米国連邦準備レートに倣った金融システムの導入を目指しているようだ。
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