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2000-03-17 ArtNo.21882
◆アロイ・スチール、今年度も赤字拡大?
【カルカッタ】Steel Authority of India Ltd(SAIL)グループに属する西ベンガル州Durgapur拠点のAlloy Steels Plant(ASP)は、特殊鋼市況に回復の兆しが見えないことから現行年度も持続的赤字経営から抜け出すことができず、前年の170クローを上回る損失を計上するものと見られる。
インディアン・エクスプレス(IE)が15日報じたところによると、SAILは傘下ユニットの個々の業績を発表していないが、増大する赤字と市況低迷はSAILのASPからの資本引き上げを一層困難にさせるものと見られる。SAILは2001/02年度にASPからの資本引き上げを予定している。
軟鋼市況が顕著な復調を見ているにも関わらず、合金鉄市場の低迷は持続しており、ASPの困難な前途を暗示している。ASPはその生産規模を年間450万トンに拡張したものの、過去4~5年の国内需要は150万トン前後にとどまり、積極策が裏目に出た格好になった。特殊鋼部門の不振は、電力/自動車等の特殊鋼消費部門の市況沈滞に伴うもので、こうした状況は今会計年度も続いている。
しかしSAILは合金鉄消費部門に生じた景気の復調で同社特殊鋼部門の業績が改善するものと予想している。SAIL筋によると確かにここ数ヶ月ASPの受注は増えているものの、先行きを楽観させるほどではない。ASPは政府と公共部門に大きく依存しており、同部門への販売量だけで年間7万5000トン、内、最大顧客のインディアン・レイルウェーズが3万トン、国防部門が1万3000トン、国営Bharat Heavy Electricals Ltdが1万2000トンとなっている。
ASPの在庫は1998年4月1日の7万2000トンから2000年1月31日の1万6000トンに縮小、さらに1万トン以下に引き下げる努力が続けられている。ASPは今年度内に35クローのコスト削減や人員削減を目指しており、隣接する姉妹総合鉄鋼プラントDurgapur Steel Plantとの業務の補完態勢も構築されている。
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