SEAnews 1995-06-30 ArtNo.2188

【香港】アンワル副首相兼蔵相は28日、先週木曜(6/22)に発表した資金市場開放措置はクアラルンプルを金融センターとするための第1歩に過ぎず、今後一連の開放措置が更に発表されると予告した。
この日、アジア債券市場に関するセミナーの閉幕演説を行った後、マスコミのインタビューに応じたアンワル副首相によると、7月1日にラブアン島オフショア金融センターを訪れた際に第2の開放措置を発表する予定で、10月に発表される予算演説にも一連の措置が盛り込まれる可能性が有る。しかしマレーシアはそれ自身の条件に基づいて市場開放を進め、決して外部の圧力の下に開放措置を実行することはない。マレーシアはまた1997年の大陸復帰に乗じて香港の外国資金を略奪するような考えはなく、投資家に1つの代替市場を提供するに過ぎない。マレーシアの関係部門は2週間以内にそれぞれ詳細なガイドラインを発表するよう指示されていると言う。またインフレ抑制のための高金利政策導入の可能性を問われた副首相は、インフレ阻止は政府の最優先課題で、目標を達成するためには、如何なる措置も採用するが、現在具体的措置を公表することはできないと語った。(LZ:6/29)