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2000-03-14 ArtNo.21853
◆独立系冷間圧延業界、HRコイルの値上がりで打撃
【ムンバイ】独立系冷間圧延(CR)業界は、主要原料、熱間圧延(HR)コイルの値上がりで打撃を受けている。
インディアン・エクスプレスが13日、Cold Rolled Steel Manufacturer's Association of India(Corsma)のSC Mathur常務理事(ED)の談話引用して報じたところによると、カルカッタ高裁が外国貿易総監(DGFT)に対してHRコイルに対する最低フロア価格(トン当たりUS$302)の維持を指示、また最高裁が2月25日に、1998年11月に課されたロシア/ウクライナ産HRコイル/シートに対する反ダンピング税を再適応する判決を下したことから、インドのCR産業や鉄鋼下流部門は経済的生存能力と国際競争力を失った。上流部門と下流部門を共に経営するSAIL、TISCO、ESSAR等の総合鉄鋼メーカーはそれほど深刻ではないが、独立系CR業界の収益性は悪化した。
とは言え、インドのCRコイル/シート生産は1998/99年度の147万3270トンから1999/2000年度の167万トンに拡大、2000/01年度には188万5000トンに達する見通しだ。これらの製品の輸出も1998/99年度の7万4091トンから1999/2000年度の12万5000トンに拡大、2000/01年度のそれは18万1000トンに達する見通しだ。
亜鉛鍍金シートの生産は1998/99年度の50万2149トンから1999/2000年度の68万5000トン、2000/01年度の83万トンに拡大、同期間の輸出も9万6359トンから13万3000トン、18万1000トンに拡大するものと見られる。
TISCOの新亜鉛鍍金鋼板プラントが1月に稼働、新CRミルも5月に操業する見通しで、独立系CR業界は明かにその影響を受けるが、実際に肌身に感じるのは2001/02年度になってからと見られる。また国内市場の成長により痛手が軽減される可能性もある。また独立系CR業界も、小資本、カスタマイズ、市場への近接等を強味とすることができる。
現在、欧州方面における供給逼迫で亜鉛鍍金シート/コイルの価格が値上がりしており、欧州各国はアジア、取り分け中国/日本からの輸入を拡大している。トン当たりC&Fアントワープは500米ドル、時として510-520米ドルをマーク、中国の宝山/武漢、インドのEssar/Ispat Industriesが主要サプライヤーとして浮上している。しかし欧州の新設備が稼働するため、こうした逼迫状況が第2四半期以降まで持続することはなく、下半期には再び価格は安定化する見通しと言う。
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