2000-03-14 ArtNo.21849
◆メルセデス・ベンツ、完成品輸出から部品輸出に戦略転換
【プーナ】Mercedes Benz India Ltd(MBIL)は、その輸出戦略に見直しを加え、完成品(CBU)からコンポーネントに重心を移動した。
エコノミック・タイムズが12日報じたところによると、MBILは昨年4000万マルクを輸出したが、今年はラバー・パーツやワイヤー・ハーネスを含め6000万マルクの輸出を目指している。
MBILのJuergen Ziegler重役(MD/CEO)によると、注文されれば乗用車を輸出するが、最早完成品輸出はターゲットではない。インドにおける輸出業務に関しては、低価格ばかりでなく、品質もアドバンテッジになりつつある。乗用車の世界販売は400万台にのぼり、依然としてボリューム輸出の機会が存在する。
インドではシングル・モデルのみ製造する訳には行かず、中期/長期的にさらに多くのモデルを必要としている。しかしインドで市場性を有するモデルは、限られており、ダイムラー・ベンツあるいはクライスラーのいずれのモデルを投入すべきか検討している。
資本金600クロー、タタ・エンジニアリング・アンド・ロコモーティブ・カンパニー(TELCO)が14%出資するMBILは昨年300クロー以上の損失を出した。今会計年度の目標は売上の20%アップで、3年内の黒字転換を目指している。しかし現状では追加投資を行う計画はないと言う。
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