2000-03-14 ArtNo.21841
◆新年度経済成長7-8%:蔵相/中央銀行の見通し一致
【ニューデリー】ヤシュワント・シンハ蔵相は11日、国際原油価格の上昇に懸念を表明したものの、2000/01年度には7~8%の経済成長を実現できるとの見通しを示した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが12日伝えたところによると、新年度予算案国会上程後の中央銀行幹部との恒例の会議後記者会見した蔵相は、「政府と中央銀行は国内経済の先行きが極めて良好との点で意見の一致を見た。7~8%は決して手が届かぬ数字ではない」と指摘した。
原油/石油製品の国際価格の高騰は国内経済にマイナス影響を及ぼす恐れがあるが、幸い国際収支はそれほど圧力を受けておらず、外貨準備は拡大しつつある。産油国は長期的に維持不可能な異常な値上がりに対する国際的懸念を配慮し、問題をチェックすべきである。
政府と中央銀行が懸念する他の問題には、政府財政の逼迫が含まれ、政府支出の削減と、税収基盤の拡大が図られる。
この日の会議の席上、政府側は新年度予算案に盛り込まれた諸措置に対する中央銀行幹部の疑問に答え、大蔵省幹部が予算案の様々な側面について説明を行ったと言う。
中央銀行のBimal Jalan総裁は席上、「会議では金利問題は取り上げられなかった」とするとともに、「中央銀行は適切な時期に必要な措置を採る」とのみ語り、金利引き下げの可否や時期に関する質問に明快な回答を行うことを控えた。
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