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2000-03-13 ArtNo.21832
◆核発電能力、2020年までに2万MWに
【チェンナイ】インドは2020年までに2万MW(メガワット)の核発電能力を備えることを目指している。
インディアン・インスティテュート・オブ・テクノロジーが9日主催したテクノロジー・フェスティバル“Shastra-2000”の席上、原子力委員会(the Atomic Energy Commission)のR Chidambaram会長が語ったところによると、第9次5カ年計画における予算の拡大やプラント負荷率(PLF)の向上から言っても以上の目標は実現できる。
エコノミック・タイムズ(3/10)及びヒンドゥー・ビジネス・ライン(3/11)がChidambaram会長の発言として伝えたところによれば、昨年のPLFは75%で、今年は80%近くに達する見通しだ。インドが先進国の仲間入りをするには1人当たりの電力消費量を8~10倍に拡大する必要がある。水力発電にも火力発電にもそれぞれ限界が有り、原子力はインドの電力供給能力を増強する潜在性を備えている。インドではトリウム資源がウラニウムの6倍にのぼることから、トリウムの活用を図るべきである。インドは目下500MWの重水反応炉の建設を独力で進めており、地元企業500社が同プロジェクトに資材を納入している。第9次5カ年計画末までには500MWファースト・ブリーダー・リアクター・プロットタイプの建設も開始される見通しだ。
1998年5月のパカラン(Pokhran)における核実験により得られたデータと計測結果の正確な符合によりインド核科学者のコンピュータ・シミュレーション能力が実証された。また実験により得られた知識とコンピューテーション能力の向上により、さらなる核実験の必要性は薄れた。
とは言え原子力委員会の元会長Srinivasan氏によると、原子力発電は国内電力供給の2%を占めるに過ぎず、当初期待したほどの成果はまだ達成されていないと言う。
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