2000-03-13 ArtNo.21829
◆IT/自動車産業成長率、40%以上に:CII予測
【ニューデリー】ソフトウェア、パーソナル・コンピューター(PC)、自動車産業はいずれも1999/2000年度に40%以上の成長を記録することが確実になった。
インディアン・エクスプレス/ヒンドゥー・ビジネス・ライン/エコノミック・タイムズが10日報じたインド産業連盟(CII)/インド産業連盟合同委員会(ASCON)の調査報告によれば、1999年4月から2000年1月の年初10ヶ月に乗用車生産は43%、中/大型商用車は59%、コンピューター・ソフトウェアは60%、コンピューター・ハードウェアは30%、オーディオ製品及びモーターサイクルは28%、カラーTVは20%の成長を実現、向こう6ヶ月に関してもこうした成長が維持されそうだ。産業界全体に関しても、今年度を通じて耐久消費財、非耐久消費財を中心に少なからぬ部門が10~20%の成長率をマークする見通しだ。耐久消費財部門は向こう6ヶ月も最大15%の成長が見込まれている。
年初10ヶ月には調査された111部門中18部門が20%以上の超高成長、他の33部門が高成長、45部門が穏かな成長を記録、マイナス成長を記録したのは15部門にとどまった。
消費財部門以外で今年度二桁成長を実現できそうな部門には、アルミニウム(14%)、PC(40%)、ハードウェア(30%)、ソフトウェア(60%)、薬品(16%)、加工食品(10%)、エアコン(10%)、セラミクス(14%)、ポリエステル・ステープル・ファイバー(14.6%)、バス/トラック・タイヤ(10%)が挙げられ、マイナス成長が見込まれる部門には繊維機械(-5.5%)、ナイロン・フィラメント・ヤーン(-5.2%)、麦芽乳食品(-5%)、ガラス食器(-3.5%)が含まれる。製茶/繊維機械は向こう6ヶ月もマイナス成長が続きそうだ。繊維機械は年初10ヶ月間に16.5%のマイナス成長を記録した。
自動車産業は中/大型商用車、乗用車、モーターサイクルを中心に向こう6ヶ月間も高成長が予想されるが、年初10ヶ月間に低成長とマイナス成長を記録したスクーターとオート三輪車は向こう6ヶ月も低調が見込まれている。
輸出に関してもアルミニウム(20%)、鉄鋼(45%)、ソフトウェア(40%)、薬品(16%)、加工食品(10%)を含む部門が、今年は高成長を実現できそうだ。しかし繊維機械輸出は23.6%の落ち込みが見込まれている。
CIIのメンバーと関係87組織のメンバーを対象とした以上の調査は国内産業全体の65%をカバーしていると言う。
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