2000-03-07 ArtNo.21769
◆政府系電話会社MTNL、企業買収通じソフト・ビジネスに進出
【ニューデリー】デリー/ムンバイ地区の固定・移動式電話サービスを手掛ける政府系Mahanagar Telephone Nigam Ltd(MTNL)は、企業買収を通じてソフトウェア・ビジネスに進出する方針を決めた。
MTNLのS Rajagopalan会長兼MDが3日エコノミック・タイムズに語ったところによると、Telecom Consultants India (TCIL)傘下のTBILは、買収対象の1つ。テレコム関連のソフトウェアの需要は大きく、しかも急速に拡大している。
MTNLはまたSatyam InfowayやRediffを初めとするコンテンツ・デベロッパーと提携交渉を進めており、こうした提携を通じ、そのポータルを強化する。
EコマースはMTNLが進出を目指すもう1つの領域で、認証機関を設け、この方面の活動を強化する。同社は現在デリーとムンバイにインターネット・サービス契約者3万1000人を擁する。
MTNLはこの他、長距離電話事業への進出を計画しているが、電信局(DOT)がライセンスの発行に公開入札方式を採用するなら、そのコストは高額にのぼる恐れがある。インド電気通信監督局(TRAI)は有資格の希望者に無制限にライセンスを発行することを提案しているが、DOTはこれに強く反対、入札方式に固執している。
今年半ばまでにはGSMセル式電話サービスを開始するが、同社は中流及び中の上クラスをターゲットにしていると言う。
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