2000-03-06 ArtNo.21765
◆タタ・スチール、自動車メーカーとCR製品納入交渉
【カルカッタ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は多国籍自動車メーカー、取り分けインドに製造拠点を有するものと、自動車製造用冷間圧延(CR)鋼材の納入に関する協議を進めている。
ビハール州Jamshedpurに設けた年産120万トンのCRミルは既に98%以上完成、同ミルにはグループの熱間圧延(HR)コンプレックスが原料のHRコイルを供給する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3日、TiscoのJ. J. Irani重役(MD)の言として伝えたところによると、4月末までにCRプロジェクトの試運転が開始される。その実、亜鉛鍍金ラインは数週間前から試運転を開始、亜鉛鍍金製品約1000トンの納入契約も既に獲得している。
新日本製鐵の技術支援を得たCRミルは、試運転から11ヶ月以内にフル操業できる見通しだ。100%稼働時の各種製品の配分は、EDDグレード51万7000トン、DDグレード13万3000トン、O/Dグレード15万2000トン、建設業界向けO/Dグレード23万9000トン、エンジニアリング/自動車業界向けDDグレード4万9000トン、スーパーEDDグレード12万5000トン。世界水準のCRコンプレックスを僅か26ヶ月で試運転にこぎつけ、コストも1600クローと、当初予算内に収めたことは、誇りにできる。
Tiscoは地元自動車メーカーとも交渉を進めており、遠からず契約調印される。製品は家電製造業界や建設業界にも供給されると言う。
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