【クアラルンプル】ロッキード・エアクラフト・サービシズ・インターナショナル・コープは航空機補修会社Airod Sdn Bhdの49%の持株を全て売却する方針だ。
エアロッド社のM.モグニ・ラマット重役(MD)によると、同社が1985年に設立された際の契約に基づき、ロッキード社には昨年末までにその持ち株を49%から30%に縮小することが義務づけられていた。このためロキード社は先頃19%の持ち株をDZJJ Sdn Bhdに売却したが、その後DZJJ社への売却価格と同じ価格で残りの30%の持ち株も処分する方針を決めた。これに伴いマレーシアン・ヘリコプターズ・サービシズBhd(MHS)が19%、DZJJが11%をそれぞれ引き受けた。同取引が完了するとエアロッド社株主の持ち株比率は、エアロスペース・インダストリーズ・マレーシア(AIM)が51%、DZJJが30%、MHSが19%となる。MHSはAIMの34%の権益を有するため、直接間接にエアロッド社の51%のシェアを握ることになる。またロキード社は同取引完了後も引き続きエアロッド社に技術支援を提供する。ロッキード製輸送機C-130ハーキュリーズの東南アジアにおけるサービス・センターを務めるエアロッド社は、マレーシア空軍機オフセット・プログラムのキー・プレーヤーで、マレーシア空軍や域内諸国の空軍機や民間機の補修/分解修理センターも務めている。
一方、ビジネス界で活躍する政治家のジャマルディン・ジャルジス氏の一族会社DZJJによるエアロッド社権益買収は、なお外国投資委員会の認可を受ける必要がある。ジャマルディン氏はEPEパワーSdn Bhdの重役(MD)も務めている。(STAR:6/28)