SEAnews 2000-02-01 ArtNo.21725

【シンガポール】First Capital Corporation (FCC)は3月にマルチ・サービス不動産ポータル“MyHome(www.myhome.com.sg)”をオープン、シンガポールの上場不動産会社の先頭を切って総合的なインターネット戦略を展開する。
シンガポールの不動産会社は、香港の同業者に比べこれまで概してインターネット・ブームに冷淡な反応を示してきた。例えば、香港紙には、「リー・カーシン、ＨＳＢＣ(香港上海銀行)／新鴻基(Sun Hung Kai)と30億ＨＫドル(S$6.55億)Ｅコマース連合」と言った記事が目にされるが、シンガポールでは、ほとんど存在しない。
ＦＣＣのQuek Chee Hoon重役(CEO)によると、マイホームはホーム・バイヤーやホーム・オーナーのあらゆるニーズに応じる。当面は過去10年間にＦＣＣが開発した不動産の購入者6000人(社)に奉仕するが、その後は潜在顧客や全ての不動産オーナーを対象にサービスを提供する。
米国の例では、この種のポータルはバンキング、不動産賃貸等の様々なサービスを通じコミッション・フィーを稼いでおり、香港の不動産プレーヤーはインターネット・ビジネスを別会社として証取に上場させている。しかしクウェック氏は、「ポータルで何をするかは、立ち上げた後のこと」と述べ、計画の詳細を明らかにすることを避けた。
マイホーム・コムの担当者Trina Loh重役(GM)によると、同サイトを訪れたバイヤーは、マウスをクリックするだけで購入を希望する住宅を360度の角度から点検、詳細な仕様や価格も確認できる。当初は二次市場で売却された不動産価格のみだが、将来は全ての不動産がカバーされる。またバイヤーは購入した住宅の建設工事の進捗ぶりをオンラインでモニターできる。将来は水道／ガス／電気料の支払い、テニス・コートの予約から住宅ローンの申請までオンラインで処理できるようにする計画と言う。(BT:1/31)