SEAnews 2000-02-01 ArtNo.21724

【シンガポール】昨年8月に発足したばかりのインターネット不動産ポータル“iProperty”は、今年下半期中に株式を公開、2000万Ｓドル余を調達するとともに、シンガポール取引所(SGX)への上場を果たす計画だ。
iProperyのDavid Leong重役(COO)によると、同社のプロパティー・ポータル“www.iproperty.com.sg”は、既にCentury 21やDTZ Debenham Tie Leung等の主要な不動産プレーヤーやStandard Chartered等の銀行も顧客に加え、英国の不動産ポータル会社propertychain.comと提携した。.今年6月までにマレーシアに子会社とポータルを設置、年末までには香港と日本に合弁会社を設立する。オーストラリアではプロパティー・ポータルの買収を準備中で、米国では合弁交渉を進めている。シンガポールや海外投資家の出資受け入れも計画、2年内には採算ラインに乗る見通しだ。
単一の不動産データベース・システムを有する国際的なオンライン不動産コミュニティーを形成し、世界のどこからでも任意の国の不動産をサーチし、不動産の取り引きができるようにするのが狙い。そのためには世界の膨大な不動産データを収めたデータベースを備える必要がある。
米国拠点の世界最大の不動産会社Century 21は目下インターネットを通じ国際事業の拡張を図っており、iPropertyはCentury 21がシンガポールを通じてアジア業務を手掛けるためのインターネット・インフラの構築を支援する。
シンガポールを含むアジア太平洋地域諸国11カ国に拠点を有するCentury 21の地域コンサルタントを務めるBill Robertson氏によると、同社はシンガポールをアジア太平洋地域のハブにする計画だ。
Century 21 SingaporeのEunice Yap重役(CEO)によると、同社はiPropertyを通じたオンライン・サービスにより、新たな顧客を獲得できると見通しと言う。
今日(2/1)からスタートするiPropertyのオンライン・サービスには、シンガポールのトップ・スリー不動産会社に数えられるDTZ Debenham Tie Leungが提供する各種サービスが含まれると言う。(BT:1/31)