2000-01-28 ArtNo.21706
◆<印度>政府、製油所に灯油/LPGの生産義務づけ
【ニューデリー】石油調整委員会(OCC)は全国の石油精製会社に国内需要に応じるため最低9%の原油を灯油/液化石油ガス(LPG)の生産に振り向けるよう指示した。過去数ヶ月、国内製油業界は灯油、LPGの生産を大幅にカットして来た。
貿易収支改善の上から急増する輸入の抑制を目指す政府は、石油製品の輸入は貿易収支を悪化させ、原油の輸入は収支を改善させるとの立場に立っているが、石油精製業界は、既存の関税システムの下、原油価格が高騰する中で、敢えて灯油やLPGを生産すれば、製油マージンは益々悪化すると見、輸入品により当面の需要に応じることを望んでいる。
興味深いことはインドのディーゼル油と灯油の価格差はリッター当たり11.3ルピーだが、バングラデッシュでは5パイス、スリランカでは1.65ルピーと、インドにおける格差は近隣諸国のそれを遙かに上回っている。(ET:1/27)
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