2000-01-27 ArtNo.21682
◆<馬>年初11ヶ月の製造業成長率11.9%:通産相
【クアラルンプル】マレーシアの製造業は昨年初11ヶ月に11.9%の成長を見、1998年の13.7%のマイナス成長から力強い立ち直りを見せた。
ラフィダ通産相は25日催されたマレーシア工業開発局(MIDA)の年次報告会の席上、以上の数字を明らかにするとともに、このことは昨年の投資が25.8%の下降を見たにも関わらず、投資家のマレーシアに対する強い関心を裏付けていると指摘した。
それによると、昨年の製造業の目覚ましい成長は、輸送機器/電子/化学/食品/基礎金属等の主要サブセクターが軒並み二桁成長を遂げたことによる。昨年の製造業投資申請件数は747件、140億2000万Mドルと、前年の726件、189億1000万Mドルを、件数で2.9%上回った。
年初11ヶ月の製造業製品輸出は2370億Mドルと、前年通年の2328億Mドルを上回った。製造業製品は総輸出の82.5%を占めた。最大の輸出品目は電気・電子製品の1656億Mドルで、以下機械/装置/部品87億Mドル、繊維・衣料84億Mドル、木製品64億Mドル、金属製品53億Mドル、ゴム製品47億Mドルと続く。年初10ヶ月の乗用車新車販売も20万7412台と、前年通年の14万1928台を大きく上回った。
ラフィダ通産相は1米ドル=3.80Mドルの固定相場制に関して、政府内では同システムに変更を加える如何なる話し合いもなされていないとするとともに、固定相場制は決してマレーシア製品の輸出競争力を強化するために採用されている訳ではないと指摘した。それによると多くの者は同システムを輸出競争力に絡めて云々するが、それだけにはとどまらず、同システムは企業家の政策決定を容易にする等、経済効率を高めることにもつながっていると言う。(STAR,MBT,BT:1/26)
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