2000-01-26 ArtNo.21663
◆<星>SCV、S$5千万投じケーブルTV網に電話施設併設
【シンガポール】シンガポール・ケーブル・ビジョン(SCV)は今年末までに少なくとも5000万Sドルを追加投資し、既存のケーブル・ネットワークに電話交信用設備を併設する計画で、完成すれば、ユーザーはケーブルTVネットワークを通じて電話をかけたり、インターネットをサーフできるようになる。
SCVはTV/電話/インターネットのパッケージを設け、これまで以上に低価格で魅力的なサービスをオファーすることになる見通しだ。
SCVのYong Lum Sung社長は24日の記者会見の席上、通信市場を早期全面開放する政府の決定を歓迎するとともに、今年第4四半期までに広帯域ネットワークを通じたインターネット・プロトコル・ベースの電話サービスを開始すると語った。
赤字経営のSCVは、如何にして必要な資金を調達するか決めていないが、最終方針を決める前に株主の意見を聴取する計画だ。株式公開を通じた証券取引所への上場や外国パートナーとの提携等、様々なオプションが存在する。既にケーブル・ネットワークは完成しており、必要とされるのは補足的投資に過ぎない。
SCVは現在シンガポール全国世帯の99%をリンク、21万2000世帯とサービス契約を結んでいる。この内6000世帯とはケーブル・モデムを通じた広帯域ネットワーク・サービス契約を結んでいるが、現在徴収している月間96Sドルより遙かに低い料金が提供できる見通しだ。
目下SCV顧客に提供されている国際専用回線(ILC)サービスは、シングテルのインフラを利用しているが、MCI WorldComがより低廉なILC便宜の提供を提案しており、仮にMCIとの契約が早期に結ばれれば、その恩恵を今年4月1日を待たずに前倒しで顧客に還元することもできると言う。また今年3月には通常のテレビでインターネットのウェブ・ページをモニターできるインターネットTVサービスも開始すると言う。(ST,BT,LZ:1/25)
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