2000-01-25 ArtNo.21658
◆<印度>Telco、エンジン部門等の分離独立計画を減速
【ムンバイ】インドの大手商用車メーカー、Tata Engineering & Locomtoive Company Ltd(Telco)は、エンジン、鋳造、工作機部門の分離独立計画を鈍化させているようだ。
消息筋によると、Telcoは依然として、分離を予定する各部門の潜在的合弁パートナーとの協議を続けているものの、計画の実行はさらに8~10ヶ月先に延ばされる見通しだ。計画遅延の主因は価格問題で、満足の行く値が付かないなら、計画が実現する可能性は薄いと言う。
Telcoは当初2000年3月末までに分離を完了する意向を表明しいたが、当時は分封を通じてTelcoが1500クローを手にするものと見積もられていた。Telcoは鋳造部門についてはイタリヤのTeksid、工作機械部門についてはフィアット・グループ傘下のComauと、交渉を進めているものと見られている。
Telcoの子会社Tata AutoComp Systems Ltd (Taco)は、昨年末には、Rockwell傘下の商用車車軸製造部門Meritorと覚書を交換するはずだった。フランスの大手自動車メーカーもTelcoの乗用車用エンジン/トランスミッション部門に関心を表明していた。Telcoはまた米国拠点のEatonとトランスミッション部門における合弁交渉を進めている。
世界の主要自動車メーカーは、車両のみを製造し、他の主要部品はアウトソーシングに依存するようになりつつある。Telcoもこうした潮流に沿ってその垂直統合的なグループの再編を試みていた。(ET:1/24)
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