SEAnews 2000-01-25 ArtNo.21657

【ニューデリー】新旧モデルが入れ替わる1月を前に例年12月の市況は低迷するが、昨年12月の乗用車販売は、力強い成長基調を維持した。
インド自動車製造業者協会(SIAM)の最新報告によると、1999年12月の乗用車販売は5万3741台と、昨年同月の2万9673台からほぼ倍増した。
この結果、年初9ヶ月(1999/4-12)の合計販売台数(輸出を含む)は45万6238台と、前年同期の29万1916台から56％の増加を見た。ちなみに前年同期には4.5％のマイナス成長が記録されていた。
マーケット・リーダーのMaruti Udyog Ltd (MUL)は年初9ヶ月に24.5％増の29万5357台(23万7268台)、12月に限っては3万1747台(2万170台)を販売(括弧内は前年同期/以下同様)した。一昨年10月に小型車サントロ、昨年10月に中型車アクセントをそれぞれ発売したHyundai Motor India Ltd (HMIL)は5万1118台で2位に浮上した。
1998年第4四半期に小型車インディカを発売したTata Engineering & Locomtoive Company Ltd(Telco)は年初9ヶ月に3万7223台(1869台)を販売、12月に限ってはインディカ5389台(189台)を販売した。
Daewoo Motors India Ltd (DMIL)は、年初9ヶ月に小型車Matizと中型車Cieloを2万5342台(7323台)、12月に限っては4045台(1699台)を販売した。
最近大衆向け中型車Ikonを発売したFord India Ltd (FIL)の業績も大幅に改善したもようだ。同社のこれ以前の中型車モデルEscortは、他社が続々新モデルを発表する中でシェアを下降させていた。
Hindustan Motors Ltd(HM)の年初9ヶ月の販売成績も三菱ランサーの好調に支えられ1万8643台(1万4327台)と堅調を維持、12月のそれは2343台(1825台)だった。
しかし年初9ヶ月の乗用車／商用車／二輪車の輸出は低調で、トップ・メーカーＭＵＬに限っても16.5％の落ち込みを見た。(THBL,IE:1/24)