SEAnews 2000-01-24 ArtNo.21634

【シンガポール】シンガポール取引所(SGX)とナスダックに最近同時上場を果たした地元ウエハー製造会社Chartered Semiconductor Manufacturing(CSM)は、昨年12月期四半期に7四半期ぶりに2210万米ドルの純益を計上、通年の損失も前年度の1億9000万米ドルから3260万米ドルに縮小させた。
政府系シンガポール・テクノロジーが71.9％出資するＣＳＭが21日発表したところによれば、年間売上は64％増の6億9430万米ドルに達し、第4四半期には出荷／稼働率／平均価格の各方面に改善が見られた。この結果、純売上をベースとしたネット・マージンは33％に達した。最大市場は米国で、欧州市場が最も急速な成長を見た。
Barry Waite重役(CEO)によると、同社は12年を費やして年間70万ウエハーの製造規模を達成したが、向こう2年間に同製造規模さらに2倍に拡大する。これにより同社は世界のトップ・ファンドリーになるが、投資支出の拡大で短期的に収益性は悪化する見通しだ。今年だけで資本支出は14億米ドルに倍増するが、こうした出費は、合弁パートナーの拠出金や最近調達した公募資金で賄う。
Chia Song Hwee財務担当重役(CFO)によると、今年第3四半期には第5ウエハー・ハブが操業を開始するが、設備機械の減価償却費が急増、マージンは9％ポイント下降する見通しだ。新ファブは、設備稼働率が半ばに達する操業開始の1年後に採算ラインに乗ると言う。(ST,BT,LZ:1/22)