2000-01-21 ArtNo.21622
◆<馬>タイムドットコム、年末には顧客ベース90万に倍増
【クアラルンプル】マレーシア最大の光ファイバー・ネットワークを所有するテレコミュニケーション/インターネット会社Time dotCom Bhd(旧社名Time Telecommunications Holdings Bhd)は、現在40万の固定・移動電話/インターネット顧客を、今年末までに90万に倍増させる計画だ。
タイムドットコムのオーナー、Time Engineering Bhdは19日、最近のスター紙の報道を巡るクアラルンプル証取(KLSE)の質問に答え、タイムドットコムを上場させる計画を確認するととものに、アグレッシブなマーケッティング・キャンペーンを通じて、後者の顧客ベースを倍増させる方針を明かにした。
タイム・エンジニアリングは、マーケッティングの具体的内容を明らかにしていないが、消息筋は以下の諸施策が講じられるものと見ている。
1)Rangkaian Segar Sdn Bhdと提携し、50万人のTouch 'n' Go highway顧客にタイムドットコムのイコール・アクセス183サービスを提供する。
Rangkaian Segarは、Project Lebuhraya Utara Selatan Bhd (PLUS)により経営されるハイウェーの利用者を対象にTouch 'n' Goサービスを提供している。Touch 'n' Goの利用者は中/高所得層に属するため、タイムドットコムが内30万人の契約を獲得できれば、ボトムラインの改善に大きく役立つものと見られる。
2)魅力的な価格でMaxis Communications Bhd/Celcom (M) Sdn Bhd/DiGi Telecommunications Sdn Bhd3社に、光ファイバー幹線網をリースする。
タイムは3600キロの光ファイバー・ケーブル網と1600キロの海底フェストゥーン・ファイバー・ケーブル網を有し、これらを上記テレコム企業3社にリースすれば、各年間1億Mドル、合計3億Mドルのリース収入が稼げる見通しだ。
3)タイムドットコム専務取締役(MD)に就任したレノンBhdのハリム・サアッド会長の幅広いコネを通じ、大口顧客を獲得する。
4)タイムドットコム傘下の公衆電話会社は、できるだけグループのネットワークを利用し、テレコム・マレーシアに対する支払いを年間1億Mドル・カットする。
以上のマーケッティングにより、顧客ベースが拡大すれば、タイムドットコムの評価は大幅に改善、上場計画にも有利な環境だ醸成される。
タイムドットコムは、このほどスター紙に掲載した広告の中で「単なる電話会社から、インフラストラクチャーをベースとした総合的なインターネット企業に変身する」と述べており、インターネット・ブームに乗じて、自らの手で経営を立て直す意思を表明している。(STAR,NST,BT:1/20)
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