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2000-01-21 ArtNo.21618
◆<星>契約製造会社オムニ、先端技術開発に照準:電子部門新社長
【シンガポール】過去26年にわたり勤務したHewlett Packard(HP)シンガポール管理職を退き、今月4日にシンガポールの契約製造業者Omni Industriesの常務取締役(ED)及び電子部門社長に就任したKhaw Kheng Joo(許慶裕51)氏は、オムニにおける主要任務の1つとして研究開発(R&D)部門のオーバーホールを掲げた。
それによると、ある種の技術に照準を合わせたR&Dを進め、プラットフォームを確立すれば、同プラットフォームをベースに異なる顧客にR&Dサービスを提供できる。それに反して個々の顧客に照準を合わせてR&Dサービスを提供すれば、精力を消耗するだけである。例えばオムニはプリンター技術やテレコミュニケーション/無線周波数領域のデザイン能力を強化することができる。
第2の任務は国際的センスに磨きをかけること。シンガポールの他の契約製造業者同様オムニにとってもグローバル化は回避できない。オムニのアジア太平洋地域の業務は全面的発展を見ているが、アジアを一歩出ると、決して十分国際化されているとは言えず、この方面の補強が必要である。例えばオムニの製造拠点の大部分はアジアに集中しており、今後も引き続きアジアにおける事業の拡張が図られるが、ロジスティクスの上からも欧米に工場を設ける必要がある。
世界の大手電子企業が益々その製造業務をアウトソーシングに依存する中で、オムニも契約製造業界の平均30~35%の成長を維持できるものと見られる。しかし、オムニの比較的小さなサイズが、世界のトップ10契約製造業者に比べより柔軟な経営を可能にさせている。コー氏がHP社を離職する際、某同僚は、「もしオムニがトップ10契約製造業者の仲間入りをしたなら、その時もHPがオムニと契約を結ぶとは思わない」と指摘したが、実際オムニのライフ・サイクルにおける現在のサイズこそがこの種の顧客にはメリットと見なされていると言う。(BT,LZ:1/20)
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