2000-01-20 ArtNo.21609
◆<馬>ロスチャイルド、タイム債権者にシングテックの買収案推奨
【クアラルンプル】総額45億Mドルの負債を抱えるTime Engineering Bhd(TEB)債権者の顧問を務めるNM Rothschild & Sons (Singapore)は、Singapore Technologiesの46億5000万Mドルの買収案は、他の2社の提案に勝るとして、債権者に受け入れを勧告した。
NMロスチャイルドがブルームバーグに語ったところによれば、シンガポール・テクノロジーズはTime dotCom(旧社名Time Telecommunications Holdings Bhd)の51%の権益を10億4000万Mドルで買収するとともに、5億2000万Mドルの負債を引き受けることを提案した。同提案の下、タイム・ドットコムは31億Mドルの負債を社債に転換、同社債は最終的に株式に転換される。
これに対してMaxis Communicationsは現金1億Mドルと14億Mドル相当の自社新株を債権者に支払うことを提案した。不動産開発会社Kejora Harta Bhdのオファーは現金2億Mドルをタイムに注入する一方、タイムの新株7億株と20億Mドル相当の転換社債を債権者に支払った後、残る25億Mドルの債務の再編を行うと言うもの。
しかし観測筋は、タイムの通信インフラは国家資産と見なされるため、これを外国企業に売却することには、マレーシア政府が反対するものと見ている。
またタイムが独自に作成したタイム・ドットコムの上場を含む再編計画を、債権者が受け入れるかどうかも未知数と評している。(NST,MBT,BT,LZ:1/19)
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